顧客リストを地図にプロットする方法(無料) — その前に確認したい1つのこと
「顧客の分布を地図で見たい」「営業エリアを見える化しろと言われた」。Excelの顧客リストを地図に落とす方法を探している方向けに、無料でできる手順と、意外と見落とされる注意点をまとめます。
そして最初に、経験上いちばん大事なことを言います。あなたの目的は本当に「地図」ですか? 実は地図を作らない方が早いケースがかなりあります(後述)。
無料でプロットする定番: Googleマイマップ
個人・小規模ならGoogleマイマップが定番です。手順は3ステップ。
- Googleマイマップで新しい地図を作成
- 「インポート」からCSV/Excelファイルを選択(1レイヤあたり2,000行まで)
- 位置を決める列(住所または緯度経度)と、ピンのラベルにする列を指定
住所のままインポートすると、Googleが住所を読み取ってピンを打ちます。ただし読み取れなかった行・間違った場所に打たれた行は、あとから見つけにくいのが難点です。
コツ: 先に「緯度経度の列」を付けてからインポートする
先にリストへ緯度経度を付けておけば、①位置ズレが起きにくい、②変換に失敗した行をインポート前に把握できる(要確認フラグ付き)、と精度の主導権をこちらで握れます。緯度経度の一括付与は無料ツール(登録不要・30行まで)でできます。
⚠ 社外データをアップする前に
顧客の住所は個人データです。マイマップの共有設定は必ず限定公開に。そもそも顧客データを外部の地図サービスに上げてよいか、社内規程(クラウド利用・個人情報の取扱い)の確認を先にしてください。ここが曖昧なまま作った地図は、あとで消す羽目になります。
顧客の住所は個人データです。マイマップの共有設定は必ず限定公開に。そもそも顧客データを外部の地図サービスに上げてよいか、社内規程(クラウド利用・個人情報の取扱い)の確認を先にしてください。ここが曖昧なまま作った地図は、あとで消す羽目になります。
Excelだけで完結させたい場合: 3Dマップ機能
Windows版Excelには「3Dマップ」という地図表示機能が標準で入っています(データをファイルの外に出さずに済むのが利点)。ただし操作感は独特で、印刷・共有用の見た目を整えるのには向きません。「社内でさっと分布を確認する」用途向けです。
本題: その地図、本当に必要ですか?
地図化の依頼をよく聞くと、本当にやりたいことはこのどれかだったりします。
| 本当にやりたいこと | 地図より早い方法 |
|---|---|
| どの市区町村に顧客が多いか知りたい | リストに市区町村名の列を足してピボット集計 |
| 駅チカの顧客から回りたい | 駅距離の列を足して並べ替え |
| 担当エリアを分けたい | 市区町村コードでグループ分け |
| 訪問の優先順位を付けたい | 駅距離×商圏人口で点数化 |
これらは全部、地図を1枚も作らずにExcelの列と並べ替えで終わります。地図は「見せる」ためには強力ですが、「集計する・判断する」ためには列の方が正確で速い。プロットの前に一度だけ、目的を確認してみてください。
市区町村名・駅距離・商圏人口の列は、住所リストを貼るだけで一括追加できます。
登録不要・30行まで無料。データはファイルのまま、地図サービスに個人データを上げずに集計が終わります。
まとめ
- 無料の地図化はGoogleマイマップ(1レイヤ2,000行まで)。先に緯度経度を付けてからが精度のコツ
- 顧客データのアップは限定公開+社内規程の確認を先に
- 目的が集計・判断なら、地図より「列を足す」方が速くて正確なことが多い