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エリアの年齢構成を調べる方法 — 町丁目の年齢別人口と、2050年の推計まで

2026年9月20日 / タスデータ編集部
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監修:タスデータ(住所・地図データの専門チーム)
国勢調査の小地域・メッシュ統計と将来推計人口を商圏単位に集計して提供している立場から、公的データの入手先と粒度の境目を整理しています。

扱っている商品のターゲットが20代なのか、60代以上なのか。それによって「このエリアでいいのか」の答えは変わります。ここでは、エリアの年齢構成を数字で出す方法を整理し、どの粒度まで無料で下りられるのか、将来の姿はどこまで分かるのかを論点として並べていきます。

論点1: 比較の基準線として、まず全国の値を置く

エリアの数字は、単独で見ても高いのか低いのか判断がつきません。比較の起点として全国値を置いておくと読みやすくなります。

高齢化率(65歳以上人口の割合)については、総務省統計局が人口推計として公表しており、2025年9月15日現在の推計値は29.4%です。前年同時期の公表では29.3%とされており、緩やかに上がり続けている、という水準感になります。

この数字は推計であり、国勢調査の確定値とは系列が異なります。エリア別の数字を国勢調査から取る場合、比較相手も国勢調査の全国値に揃えるほうが、あとで突き合わせたときに齟齬が出にくくなります。

論点2: 現在の年齢構成は、町丁目まで無料で下りられる

正直に書くと、1〜2エリアを調べたいだけなら、この作業は無料で終わります。2020年(令和2年)国勢調査の小地域集計に、第3表「男女、年齢(5歳階級)別人口、平均年齢及び総年齢-町丁・字等」があり、e-Statからダウンロードできます。町丁・字等の単位で、5歳階級別の人口と平均年齢が入っています。

押さえておく点が2つあります。1つは、年齢が5歳階級であって各歳別ではないこと。「25歳の人口」のような粒度は小地域集計では出ません。もう1つは、平均年齢が同じ表に入っていることで、階級別の数字を集計する前に、エリア同士をざっと比べる指標としては平均年齢が使えます。

粒度ごとの対応は次のようになります。

欲しい粒度使えるデータ年齢の刻み
全国・都道府県・市区町村国勢調査 人口等基本集計5歳階級
町丁・字等(小地域)国勢調査 小地域集計 第3表5歳階級
メッシュ国勢調査 地域メッシュ統計5歳階級別の人口が提供されているとされる。どのメッシュサイズまで年齢別が揃うかは、統計局のメッシュ統計のページで項目一覧を確認する形になる
小地域集計には秘匿処理があります。結果数値が著しく小さい地域は「x」に置き換えられ、その数値は近隣の地区に合算して表章されます。年齢階級ごとに見ると、母数の小さい町丁目ほどこの影響を受けやすくなります。

論点3: 将来の年齢構成は、粒度と主体が分かれる

「10年後・25年後もこのエリアに客がいるのか」を見たい場合、参照先は国勢調査ではなく将来推計人口になります。ここで系列が2つに分かれます。

国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」

最新版は令和5年(2023年)推計で、都道府県・市区町村の単位で、2020年から2050年まで5年ごと、男女・5歳階級別の推計を公表しています。市区町村単位で年齢構成の将来像を追いたい場合は、この系列が該当します。

国土数値情報「1kmメッシュ別将来推計人口データ(R6国政局推計)」

国土交通省が提供しているもので、1kmメッシュという細かい単位の将来推計人口です。2020年国勢調査を基準とした推計値で、男女・5歳階級別の人口を含みます。ライセンスはCC BY 4.0のオープンデータです。市区町村より細かい単位で将来を見たい場合の選択肢になります。

2つの系列で数字が完全に一致するわけではありません。推計の主体も基準も異なるため、資料に載せるときはどちらの推計かを明記する形になります。「将来人口」という言葉だけで並べると、あとから出どころを追えなくなります。

論点4: 2025年国勢調査の年齢別人口は、まだ出ていない

時点の話も整理しておきます。2025年(令和7年)国勢調査で年齢別人口を含む「人口等基本集計」の公表予定日は2026年9月29日です。この記事を書いている2026年9月20日時点では未公表で、確定値として参照できるのは2020年調査のものになります。

町丁・字等の小地域集計は、基本集計の公表後に集計・秘匿処理を経て公表される順序です。前回(令和2年調査)では人口等基本集計が2021年11月30日、小地域集計が2022年8月31日と9か月ほど開いていました。町丁目単位の年齢別人口が2025年調査ベースに入れ替わるのは、市区町村単位の数字が出るよりさらに先、という前提で段取りを組む形になります。

論点5: 地点が増えたときに残るもの

ここまでの手順は、エリアが1〜2か所なら無料で成立します。手数が問題になるのは、候補地や既存店が数十件あって、それぞれの周辺半径◯m圏の年齢構成を同じ条件で揃えたいときです。地点ごとに、円にかかる町丁目を選び、5歳階級の列を必要な区分に足し上げ、秘匿された行を確認する、という作業が件数分だけ繰り返されます。将来推計も見るなら、別の系列のデータでもう一度同じことをすることになります。

タスデータの年齢別人口の付与は、この部分をまとめて処理する形をとっています。住所から緯度経度を出し、指定した半径の円で面積按分して、10歳刻み8帯(0〜9歳/10〜19歳/…/60〜69歳/70歳以上)を、2020年の実測と2050年の推計で合計16列追加します。2020年側は国勢調査の小地域集計、2050年側は国土数値情報の1kmメッシュ別将来推計人口(R6国政局推計)が出どころです。

粒度の違いは残ります。2020年の実測は町丁・字等を按分した値、2050年の推計は1kmメッシュを按分した値で、同じ半径の円でも元になる区画の細かさが異なります。同じ行に並んでいても、実測と推計、町丁目とメッシュという2つの違いをまたいだ比較になる点は、資料に使う際に押さえておく箇所になります。年齢別人口の付与は有料プランの機能です。

住所の列があるCSVをアップロードすると、指定した半径の年齢別人口(2020年実測・2050年推計の各8帯)が列として追加されて返ってきます。
候補地が増えても、町丁目を選んで階級を足し上げる作業を繰り返さずに済みます。

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まとめ

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