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出店候補地を複数まとめて比較する方法 — 商圏・競合・人口・年収を1枚の表にする

2026年9月30日 / タスデータ編集部
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監修:タスデータ(住所・地図データの専門チーム)
住所リストに商圏データを一括付与するサービスを提供している立場から、公的データの入手先と、候補地が増えたときに何が大変になるかを整理しています。

出店を検討するとき、候補地は1つとは限りません。3件、5件、時には数十件のリストから絞り込む場面もあります。ここでは、複数の候補地を商圏人口・競合店舗数・年収・高齢化率・将来人口といった指標で横並びに比較する方法を整理します。1地点だけを調べる方法はすでに複数あるので、ここでは「候補地が複数あるとき、何が変わるか」という論点に絞ります。

論点1: 出店候補地の比較で見られる指標は、だいたい5つに収まる

業種によって重みは変わりますが、実務でよく使われる指標を並べると次のようになります。いずれも個別の調べ方はすでに記事にしているので、まずは全体像として一覧にします。

指標何が分かるか出どころ詳しい調べ方
商圏人口・世帯数候補地の周辺にどれだけ人がいるか国勢調査(地域メッシュ統計)商圏人口の調べ方
競合店舗数同業態が周辺にどれだけあるか地図アプリの目視・経済センサス競合店舗数の調べ方
平均世帯年収・持ち家率購買力・居住の安定度市区町村・都道府県単位の推計持ち家率・世帯年収の調べ方
高齢化率介護・医療系の需要の目安国勢調査(町丁目単位)高齢化率データの調べ方
将来人口10年後・25年後も客がいるか将来推計人口(メッシュ・市区町村)将来人口から出店を判断する

それぞれの調べ方は、個別記事で無料の公的データを使う手順を扱っています。ここで押さえておきたいのは、5つの指標が5つの別々の統計表から来ているという点です。1つの窓口でまとめて出てくるわけではありません。

論点2: 候補地が1件なら、この手間は問題にならない

正直に書くと、候補地が1つだけなら、5つの統計表を1回ずつあたるだけで済みます。各指標の個別記事にある手順どおりに、jSTAT MAP・e-Stat・経済センサスをそれぞれ開いて数字を拾えば、無料で完結します。わざわざ表にまとめるツールを探す必要はありません。

手間が変わるのは、候補地が複数になったときです。5つの統計表を1回ずつ、候補地の数だけ繰り返すことになります。候補地が3件なら15回、10件なら50回のデータ取得と転記が発生する計算です。

論点3: 候補地を横並びで比較するときに、追加で起きること

件数の掛け算だけでなく、複数候補地の比較には固有の作業がいくつか加わります。

① 半径をそろえる

商圏人口や競合店舗数は、半径をいくつに取るかで数字が変わります。候補地ごとに別々の半径で調べてしまうと、後から横並びで比べられません。半径をどう選ぶかは個別記事に譲りますが、複数候補地を比較する前提では、全候補地で同じ半径を使うことが最初の条件になります。

② 転記先の表を自分で作る

5つの統計表から拾った数字を、候補地×指標のマトリクスにまとめる作業そのものは、Excelで手作業になります。統計表ごとに単位や表記が違うため、単純なコピー&ペーストでは揃いません。

③ 秘匿処理・データの粒度の違いを候補地ごとに確認する

高齢化率や将来人口は町丁目・メッシュ単位で秘匿処理がかかる場合があります(高齢化率データの調べ方で扱っています)。候補地が特定の地域に集中していると、同じ秘匿の影響を複数の候補地で受けることもあります。

競合店舗数についてだけは、他の4指標と性質が異なります。経済センサスは市区町村単位までしか出ないため、候補地から半径何mというピンポイントの件数は公的統計だけでは出せません(詳しくは競合店舗数の調べ方)。地図アプリでの目視カウントか、独自のPOIデータを使う方法が現実的な選択肢になります。

論点4: 候補地数が増えたときの選択肢

ここまでの3つの論点をまとめると、候補地の比較で増える作業は「統計表を引く回数」「半径をそろえる手間」「転記してマトリクスを作る作業」の3つです。件数が少ないうちは手作業で十分に成立しますが、件数が増えるほど、この3つがそのまま比例して増えていきます。

タスデータのCSV一括処理は、この3つをまとめて機械的に処理する形をとっています。住所(候補地)の列があるCSVをアップロードし、必要な指標にチェックを入れると、行ごとに列が追加されて返ってきます。半径は300m/500m/1km/3kmから1つを選び、全候補地に共通で適用されるため、論点3の①(半径をそろえる)はアップロードの時点で解決します。

比較したい指標タスデータのオプション
商圏人口・世帯数「商圏」の「人口・世帯数」(半径は共通設定)
競合店舗数(コンビニ・スーパー・ドラッグストアなど12業態)「近くの施設の件数」
平均世帯年収・持ち家率「平均世帯年収(推計)・平均世帯貯蓄」「持ち家率・共同住宅率」
高齢化率「高齢化率・年少人口」(人口・世帯数とセットのオプション)
将来人口「将来人口(2050年)と増減率」

候補地ごとに条件(半径や項目)を変えたい場合は、この一括処理は向きません。全候補地に同じ条件が適用されるため、条件を変えたい候補地群ごとに分けて処理する運用になります。逆に言えば、同じ条件で横並びに比較したい場合には相性がよい形です。

候補地の住所リストをアップロードすると、商圏人口・競合店舗数・年収・高齢化率・将来人口が列としてまとめて追加されます。
候補地が何件でも、統計表を1つずつ引き直す作業を繰り返さずに済みます。無料アカウントで毎月100行まで試せます。

候補地リストを比較する →

競合店舗数・年収・高齢化率・将来人口は有料プランの項目です。商圏レポート(無料・登録不要)で見られるのは、人口・世帯数・世帯の構成・最寄り駅です。

まとめ

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